ネットビジネスについて書いてみる

最近ネットビジネス(多分)に誘われたのでその話を備忘録がてら書きたいと思う。

ネットビジネスの存在は知っていたものの、自分とは無縁のものだと思ったので、正直驚いた。

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1- 始まり

今年の1月くらいから、いつもお世話になっている先輩とサシ飲みすることが増え、今後の自分の在り方について話す機会が多くなっていった。

実は独立することも考えていてーなんて軽く発言してしまったら、今度独立して成功した人の話聞いてみない?との誘いがあった。

当初は「おっ、そんな話を無料で聞くことができるのか。しかもサラリーマンあがりで事業を複数やってる!?キタコレ!」と、変に舞い上がってしまって、その話に乗った。

 

2- 師匠(?)との面会 

私が会った人は、その先輩が師匠と仰いでいる人だった。場所はとある有名ホテルのラウンジ。立ち居振る舞いはいたって普通。特に勧誘されることなく、自分が最近読んだ本は何?とか、この本おすすめだよ!("金持ち父さん、貧乏父さん"と"キャッシュフロークワドラント")とか、将来どういう生き方をしたいの?とか、そんな質問を中心に話が膨らんでいきました。ちらちら隣の先輩を見ると、その師匠が話す発言に対して、うんうんと大きく頷くばかり。

その日は、また何かあったら話しましょう!という感じで師匠とは解散。その後先輩から、今日のミーティングについて感銘を受けたこと、印象に残ったことをその師匠にメールするように、との言伝をもらう。確かに感謝の気持ちは伝えるべきだけど、何に感銘を受けてどんなことを思ったかをメールする必要があるのかと若干の疑問を持ちながらメールを打って終了。

その日から先輩のアプローチが始まった。。

 

3- 会合への勧誘、そして参加

師匠自身から直接のアプローチはなかったものの、先輩から「この日師匠の弟子でこんな事業やってる人のセミナーがあるんだけど、空いてる?」とか「独立に興味があるなら、弟子の人に直接の会わせてあげる」、更には「今後俺が所属してるグループのBBQあるんだけど来ない?」といった猛アプローチが始まった。

また、サラリーマンって今の時代にそぐわない働き方だよね、と私の中の"独立したい"という気持ちに拍車をかけるような発言が多くなり、サラリーマンの働き方ってラットレースに乗っちゃダメだよ(その後調べてわかったのだが、このラットレースという言葉は誘い文句の一つらしい)といった発言が増えてきた。

ある時、"今度ちょっとした会合があるんだよね。その師匠のお弟子さん(!?)が数人と、独立を考えている人達を集めて未来の働き方について考える会合なんだけどどう?"というような誘いを受けたので、興味本位で出席することにした。また、"あまり共有したくないノウハウとかがあるから周りには言わないようにね。"と念押しされる。(←よく聞くやつ)

当日の場所は新橋近くの30畳くらいの貸会議室。時間は20:00から。参加費用として1000円徴収される。参加者は総勢20人くらい。世代は大学生から社会人(20-40代)。男女の割合は半分ずつくらい。全員が集まった段階で自己紹介タイムが始まる。薬剤師、保育士、看護師、サラリーマンなど、多様な職種の人が来ていた。

驚いたのが、自己紹介ごとにその人のニックネームをつけること。わたしの場合、"君いたち君っていうのか!じゃあいたっちーでいいね!"のように、敷居を低くするためか結構フレンドリーに絡んでくる。(馴れ馴れしいと思いつつも愛想笑いでなんとかやり過ごす。笑)

お弟子さんたちの自己紹介は、"今の自分のビジネス内容は言えないが、師匠から様々なスキルを学びながら、独立しつつある。正直いうと、本業よりも稼いでいる。"と話の中にビジネスの魅力を散りばめてくる。その話を周りの他の弟子たちはうんうんと大きく頷き、その他参加者は目をキラキラさせて話を聞いている。

自己紹介が一通り終わりと、一人の弟子の発表が始まる。

その人自身は、元々会社に勤めていて、今後こんな働き方を続けていいのだろうかと、疑問に思ったことが発端だったそう。その時に師匠に出逢い、弟子にしてもらったとのこと。師匠からは、"将来は人と人の繋がりが成功への道しるべだ。例えば飲食店をやったとして、気のおけない仲間が100人いてその人たちが自分の店に食べにやってきてくれればチラシ配りとかPRに力を入れなくても売上は上がるよ。"という不労所得的なことを言われ、共感したという。そのお弟子さんは、師匠のマインドをベースに、周りの人と協力しながら事業を行っているようであり、今は昔の月収の2倍をもらっているとのこと。

今後の生き方のススメの発表は終わったのち、"5年後、10年後 、15年後に自分がどういう働き方をしていて、今持っている夢のうち、どの夢を叶えているか"というワークが与えられた。(目的は不明。笑)

わたしは、適当に独立して海外を渡り歩いているというようなことを書いた気がする。

その後、他の参加者と意見共有して、自分がどのような夢を持っていてどういう働き方をしたいのか周りに発表しよう!という時間も与えられた。

他参加者と意見交換なるものを行い、しばらくして終了のベルが鳴らされる。終了時間は22:30くらい。

 

その日はそこで解散。

 

仕事に病んでいる人ほど、このようなうまい話に乗っかってしまうと思う。

仕事がしんどいと、まともな判断ができない上に楽な逃げ道を探してしまうため。(誘う側もそういう人間を選んでいるのかもしれないが)

私の場合は他に打ち込めるものがあるためこの話に乗らずに済んだが、おそらく拠り所がなかったら今頃仕事を辞めて弟子入りしていたかもしれない。